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Highcharts の応用メモ つづき

投稿:2012-06-14 18:31  更新:

Highcharts の応用メモ のつづきの記事です。

前回説明しきれなかった Highstock のパラメータをここで解説していきます。

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Highstock の期間範囲の設定

Zoom に表示される期間の変更するには rangeSelector というパラメータを弄ります。

“4時間”, “90日”, “全データ” という期間で区切りたい場合は下記のような設定をすれば OK です。

rangeSelector : {
    selected: 1,         // デフォルトで表示させる期間
                         // 0 からカウントしこの場合は日単位
    buttons : [{
        type : 'minute', // 分単位 (0)
        count : 240,     // 約 240 分のデータを表示
        text : 'm'       // ボタンの表示名
    }, {
        type : 'day',    // 日単位 (1)
        count : 90,      // 約 90 日のデータを表示
        text : 'd'
    }, {
        type : 'all',    // 全データ (2)
        count : 1,
        text : 'All'
    }]
},

これだけであとは Highstock がヨロシクやってくれます。

他にも下記のような期間タイプが設定できます。

Highstock で用意されている期間タイプの一覧

millisecond, second, minute, day, week, month, ytd (year to date), year, all

参考: Highstock 公式マニュアル

Highstock のスクロールバー

また scrollbar, navigator というパラメータもありますが、これを有効にするとグラフの下にスライドバーが表示されるようになります。

スクロールバーの参考画像

highstock_scrollbar

無くても困らないのでこれはお好みで。

Highstock のグラフ設定

最後に、複数データのグラフを表示する部分ですがこれは単純に series パラメータにそれぞれのデータを渡すだけです。

series: [{
    name: 'line1',  // データ1 の名前
    data: line1,    // データが入った配列
    type: 'spline'  // 描画するグラフタイプ
},{
    name: 'line2',  // データ2 の名前
    data: line2,
    type: 'spline'
},{
    name: 'line3',  // データ3 の名前
    data: line3,
    type: 'spline'
}]

うろ覚えですが同時に 13 データくらい描画できたような気がします。

ポイントはこんな所です。

Highstock で異なる桁数のデータを同時に描画する方法

上記で説明したやり方は描画するデータの桁数が同じような場合にのみ有効です。

例えば 「データ 1 は 2桁」、「データ 2 は 7 桁」 というような異なる桁数のデータを同時に描画すると下記のような残念な感じになります。

highstock_sample1

最大桁数を基準に表示されてしまうので 「データ 2」 の線が下に張り付いてしまいます。

下記はこれを改善したグラフです。

Highstock Demo

色合いとか微妙な感じですが、まあ見れるグラフにはなったと思います。

ソースはこんな感じでポイントにコメントを入れてます。

Highstock Demo のサンプルソースコード

// Highcharts の時間軸は標準が UTC です。
// ローカルタイムを使用する場合はこのようにfalse を設定します。
jQuery(function() {
    Highcharts.setOptions({
        global: {
            useUTC: false
        }
    });
});

jQuery(function() {

    jQuery.getJSON('http://example.com/data/demo3.json', function(data) {

        var data0 = [];
        var data1 = [];

    var dataLength = data.length;

    for (var i = 0; i < dataLength; i++) {

        data0.push([
            data[i][0],
            data[i][2]
        ]);

        data1.push([
            data[i][0],
            data[i][1]
        ])

    }

        window.chart = new Highcharts.StockChart({
            chart: {
                renderTo: 'highcharts_demo3',
            },

            title: {
                text: 'Traffic and PV'
            },

            credits: {
                text: ''
            },

            scrollbar: {
                enabled: false  // scrollbar 無効
            },

            navigator : {
                enabled : false  // navigator 無効
            },

            rangeSelector : {
                selected: 1,
                buttons : [{
                    type : 'minute',
                    count : 240,
                    text : 'm'
                }, {
                    type : 'all',
                    count : 1,
                    text : 'All'
                }]
            },

            yAxis: [{
                lineWidth: 0,    // data0 の Y 軸設定
                offset: 10,
                title: {
                    text: 'Traffic ( Byte )',
                },
                labels: {
                    align: 'right',
                    x: -3,
                    y: 6
                }
            },{
                lineWidth: 0,    // data1 の Y 軸設定
                offset: 10,
                max: 30,         // data1 は最大値を 30 に固定
                opposite: true,  // Y 軸をグラフの右側に表示
                title: {
                    text: 'PV',
                },
                labels: {
                    align: 'left',
                    x: -3,
                    y: 6
                }
            }],

            legend: {
                enabled: true,
                align: 'right',
                layout: 'vertical',
                verticalAlign: 'top',
                y: 100
            },

            series: [{
                name: 'Traffic',    // data0
                data: data0,
                type: 'area',       // グラフタイプの設定
                color: '#4572a7',   // 色の指定
            },{
                name: 'PV',         // data1
                data: data1,
                type: 'spline',     // グラフタイプの設定
                color: '#ffa500',   // 色の指定
                yAxis: 1,           // Y 軸の関連付け
            }]                      // data1 の Y 軸設定が有効になる
        });
    });
});

data0, data2 data1 に渡される JSON はこんな感じです。

[
[1339513200000,8,4193991],
[1339513260000,9,4659990],
[1339513320000,2,1397997],
[1339513380000,8,4193991],
[1339513440000,9,4659990],
.
.
.
.
.
[1339599540000,7,3727992]
]

単に Y 軸の調整だけですね。

とりあえず Highcharts, Highstock 関連の話は以上です。

また何か発見があったら書きます。

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コメント

  1. さるさる より:

    miura さん

    こんにちは?
    誤字を発見しました?

    data0, data2 に渡される JSON はこんな感じです
    —> data0, data1 ではないかと・・・

    • miura より:

      さるさる様

      はい、タイプミスですね^^;

      該当箇所は訂正を入れました、ご指摘ありがとうございました。

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