最近話題の『EMP(電磁パルス波)攻撃』から大切なサーバのデータを守るにはどうしたら良いか?を考えてみます。
某国はまるでロケット花火の如くミサイルをポンポン打っていて、更に水爆という恐ろしい核兵器の実験まで行い流石に不安です。
そして、EMP攻撃なるもので電子機器やそのデータまで破壊するかもしれないというのだからITエンジニアにとってはたまったもんじゃないですよね。
そこで今回は、EMP攻撃からデータを守るにはどうしたら良いかを考えてみます。
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日本がEMP攻撃を受けた場合の被害範囲
まず初めは、日本がEMP攻撃を受けた場合の被害範囲を把握しておく必要があります。
自分が管理するデータは全て『東京にあるレンタルサーバと自宅サーバ』にバックアップを取っているのですが、当然こんな有事の事態なんて想定していなかったのでEMP攻撃に対しハイリスクです。
なので、サクラのVPSを使ってロケーションを北海道辺りかなと呑気に考えてましたが、これを見るとそもそも日本駄目じゃんって感じです・・・
「電磁パルス攻撃」の脅威 上空の核爆発で日本全土が機能不全に
電磁パルスは送電線を伝ってコンピューターなどの電子機器に侵入。その電圧は5万ボルトに達するため、機器はIC(集積回路)の機能停止で損壊し、同時に大規模な停電も発生すると予測されている。 pic.twitter.com/xJ3AmAwrHB— ken (@ken04095288) 2017年8月27日
いや~凄い!EMP攻撃!
これ、わざわざ東京をピンポイントで狙わなくても上空で一発爆発させれば日本終わっちゃうね!
FPSで例えれば、スタングレネードを投げて敵を一時的に無力化した後に一方的に叩くという戦法ですよね・・・アレやられたら無理でしょ。
データよりも命の方が残ってるかなという気もしますが、もし助かったらあとはデータがあればやり直せる!と考えているので前向きに対策方法を考えていきます。
対策その1:海外のレンタルサーバを借りる
まず最初の対策は設置場所が『日本以外』のレンタルサーバを借りそこにバックアップを取る事です。
上記の図のようにEMP攻撃を受けた場合に大丈夫なのは沖縄位しかありません。しかし、ちょっとずれたらその沖縄もやっぱり危ないのでここは海外のレンタルサーバを選択するのがベストプラクティスだと思います。
そこで今回バックアップ用途として選んだのが『FC2VPS』です。
選定理由としてはこんなのがあります。
- 安い!(年払いで最安580円/月)
- 従量課金じゃない
- 完全日本語サポート
- DISK容量もまずまず
- DCはアメリカのシリコンバレー
- 値段の割には安定度抜群
DISK 40GBのLinuxプランなら年払いで税込み6,960円という安さ!
今回取りたいバックアップデータの総容量は11GBしかないので、年間7,000円で保険にでも入ったと思えば安い金額です。
前に1年位、Webサーバとして使っていた事がありますが日本人スタッフが対応してくれてレスポンスも良いので、英語が苦手な人も全く問題ないです。契約中に数回不安定になった事はありますが、今回はバックアップ用途なのでそれが起きても全く問題ないレベルだと思っています。(データ破損とかはありませんでしたし)
プラン上は80GBとなっていますが、実効40GB、バックアップ領域40GBとなっているので注意です。
え?アメリカにもミサイルは届くだって?
多分、日本とアメリカ同時は無いだろうしその時はきっとアメリカさんが何とかしてくれる!(人任せ)
国を跨いで二箇所に置いておけばどっちかは助かるでしょうというノリです。
対策その2:金庫とバックアップ用のHDDを買う
次の対策方法としては家庭用金庫とバックアップ用HDDを購入してデータを自宅で保管する方法です。
調べると、EMP(電磁パルス波)は『鉄の板』で防げるそうです。
高々度核爆発の場合、強烈なガンマ線が高層大気と相互作用し、地磁気の影響で地球の中心に向かう電磁波の流れを発生させます。
この際のEMP電磁パルスは、ケーブル・アンテナ類に高エネルギーのサージ電流を発生させ、それらに接続された電子機器などに流れる過剰な電流によって、半導体や電子回路に損傷を与えたり、一時的な誤動作を発生させます。
鉄板の場合は、電界も磁界も遮ることが可能です。
それも鉄板の厚みは厚いほど効果が期待できます。よって入手可能なもので最も効果的と考えられるのは、分厚い鉄製の金庫であり、その内部にアルミ箔と鉛板で覆った形で当該メディアを保存するのが、確実ではないでしょうか。
専門外なので何だか難しい話しだなという感じですが、要はバックアップを取ったHDDをアルミホイルで巻いて金庫に入れてけって事ですかね。どれも通販で買えるのでお手軽な対策方法だと言えます。
前はマイナンバー導入時に家庭用金庫が飛ぶように売れたようですが、『EMP攻撃対策=金庫』が広まれば二次ブームが来るかもですね。・
ただし、金庫は数万円はしますので海外VPSを使うより遥かに高いです。そして、EMP攻撃のあとに核攻撃何て事があれば命もデータも無事ではないでしょう。
もし、代わりのエンジニアが居るようであれば大人しくデータは海外にも分散させておきましょう。
余談
以上が、現状取れそうなEMP攻撃への対策となります。
しかし、記念日の度にミサイルを打つのは勘弁して欲しいです。花火じゃあるまいし。そして、あの人が自分と同じ歳というのが本当信じられません。
同級の人がポンポンとミサイルのボタンを連打していると思うと非常に恐ろしいです。多分、血気盛んだと思うので尚更。
有事の際には命が最優先だとは思いますが、エンジニアの皆さんはその後に困難が予想される復旧作業が待っていると思うのでダブルで大変だと思います・・・
自分もその時が来てしまったら復旧作業に追われると思いますので『危機』で終わってくれるのを祈るばかりです。
後は自分が使っている銀行とか証券会社とかはデータ保全万全かなとか懸念事項は沢山ありますが、とりあえずはEPS攻撃は海外VPSで保険をかけておこうと思います。
将来、このサーバ代を「あの時は溝に金を捨てちゃったな」と言えますように。